えええっせい

えっせいです

プロテイン:木野まこともプロテインに圧迫されていて欲しい

 貯まるんですよ、プロテインが。貯めたくはないですよ、プロテインを。なぜって、めちゃめちゃ圧迫してくるじゃん、あいつ。毎日が圧迫面接

 まず物理的に圧迫してくる。今買っているのはザバスプロテイン。缶々じゃなくて、ビニルのパッケージのやつ。缶なら縦にお行儀よく積めば、圧迫感は軽減される。しかし、ビニルのヤツらは違う。積めない。くにゃってなるから。なので、数が増えてくると整然とは見えない。そうすると随分ヤツらが幅を利かせているように見える。

 くそう、私の筋肉にしかならないんだぞ。筋肉の方が偉いんだぞ。あいつらはただのタンパク質だ。筋肉のなり損ないなんだ。たかがホエイプロテイン。それなのになぜこの私が追いつめられるのか……

 そして気付いた。ヤツらの本質は、場所の圧迫ではなく気持ちの圧迫だ。そこに「ある」、つまりはそこに飲んでいないヤツらがいるというだけで私の思考回路はもうショート寸前。買ったはいいものの、使っていない物何分気が引けるもので、その最たるものがプロテインなのだ。

 シャンプーなどを筆頭とする消耗品は、いくら溜まっていても気にならない。なぜって、いつか使うから。本とか服、いわゆる積読とタンスの肥やしは、視界に入りにくい。特に積読は夢があるからいい。読まない本には夢が詰まっているのだ。

 ところがこのプロテインだけはいただけない。なぜって、自分の怠惰の象徴だから。安くもないプロテインを買って、さあ頑張るぞ、ナイスなバディを手に入れるぞと決意したときの自分を裏切っているというワケだ。それが視覚的にも明らかになっている。腹の肉をつままなくても、分かる。鏡は極力見ないようにしているこの私に、怠惰さを視覚で惹起させるのがプロテインだ。嗚呼、罪悪感。今日もプロテインを横目に米を炊く。米はどんどん減っていくのに、プロテインが減らないのはなぜかしらん。

 ちなみに毎月プロテインが貯まり続けるのは、アマゾン定期便で送られてくるから。なぜって、その方が安いんですもの、仕方がないではありませんか。安物買い、というワケではないが、銭は失っている。得たのは、プロテイン。早く筋肉になってくれ。出来れば飲まずに。空気中を漂って私の口に夜な夜な飛び込んできてはくれまいだろうか。

 ちなみに、先ほど「ショート寸前」と書いたところで、ムーンライト伝説をイヤホンから流し始めたことをお伝えして文章を〆させていただく。歌詞のほとんどの意味が分からない。ハートは万華鏡って、何? 同じ国に生まれたのはミラクルロマンスか? しかしそんな疑問をさておいて、90年代を彩る名曲の一つであることは議論を待たない。

 ちなみにちなみに、セーラージュピターが一番好きです。女子高でモテそうじゃん? そしてジュピターは多分、プロテイン飲んでると思う。じゃないと怪力が説明付かないから。ジュピターもプロテインに圧迫されていると、私は嬉しい。ちょっと怠惰なところが見え隠れする女の子が好きです。